2024.04.10
お役立ち
自分でできる漏水調査や、ご依頼時のポイント
この記事では、漏水問題への具体的な解決への進め方、自分でできる漏水箇所の確認手順や修理、そして専門的な調査を依頼する際の確認ポイントに焦点を当てています。
多くの方は漏水について経験が無く、どうしたら良いんだろう?とにかく業者に依頼しなきゃ!と戸惑われていると思います。
様々な漏水現場にお伺いしていますが、お客様自身で対象可能なものも少なくはありません。まずは自分でできる範囲の対処がないかを確認し、その上で依頼をしましょう。この記事を参考に解決への道筋として下さい。
□目次
1.検針票
1.1まずは「検針票の日付」を確認
最近はマイホームの方も水道検針票を管理されている方が増えていますが、「検針票の見間違い」、いわば勘違いも多くあります。水道使用量が高くなっている検針票がいつの期間のものか確認しましょう。
1.2水道の使い方
検針票の日付を確認したら、次に水道使用量が高くなる様な蛇口の使い方をしていないか確認しましょう。
水を使う環境や、家族構成の変化によっても使用水量は思う以上に変わるものです。水道管の漏水について考える前に、水道使用量に影響を及ぼすイベントが無かったか確認してみましょう。
水道の使い方を考える事は節水にもつながります。「夏場」は植栽への水やりなどで水道使用量は高くなる時期です。また、事務所であれば従業員さんの移動時期など。
ご参考となりますが、「高圧洗浄機」が盲点のケースも多々あります。高圧洗浄機はマイホームのお手入れや洗車の用途などで便利ですね。しかし、水圧が高い分、無駄な噴射があると水道使用量も高くなります。
その他に、蛇口のコマの交換によるものもあります。以前は節水コマを使っていたものが、ある時、修理を頼んだ業者さんが普通のコマを使って修理してしまった場合などですね。
2.自分できる漏水調査
検針票を確認したら、次は漏水調査にトライしましょう。漏水の原因となる給水管の状態を定期的に点検することは大切です。
2.1水道メーターの読み
水道メーターの針を読む事で、今の時点でどれ位の水量が漏水しているかを確認する事ができます。
弊社でアップしている動画「分かりやすい漏水量の計り方(水道メーター)」を参考にして下さい。メーターボックスを開ける際のコツなども説明しています。
2.2水道メーター周辺の確認
水道メーター周辺は漏水が発生しやすい代表箇所です。メーターボックスの中を目で観察し、給水管が埋め込まれている方向の隙間から水がジワジワと染み出していませんか。この場合、一般の方でもすぐに発見できます。
2.3蛇口やトイレ等の確認
・蛇口回りからぽたぽたしていませんか(お台所、洗面台、庭の散水栓などのコマ、パッキンの不具合による漏水)。
・ちょろちょろと水の音がトイレのタンクからいつも聞こえていませんか(ボールタップの不具合による漏水)。
・便器を観察し、水面のわずかな波立ちや、水の流れがいつもしていませんか(ゴムフロートの不具合による漏水)。
・給水式ソーラーパネルの不具合(屋根にある事から点検が難しく、プロでも見落としやすい箇所です。この調査方法としては、晴れている日に雨樋を観察し、異状な水が流れていないかを確認します)。
2.4地面の確認
いつもは乾いているのに、変な水溜まりや湿気が出てきた箇所はありませんか?地下の水道管が破損すると、それに伴って水が周囲に漏れ出す為、付近の地表面に水が浮いてくる場合があります。
3.自分で漏水を修理
3.1蛇口のパッキンなど
蛇口のポタポタやトレイのボールタップなど交換部品の不具合による漏水なら、DIYでトライしてみましょう。交換部品はホームセンターなどで揃えられます。買いに行く時は現物や写真を用意して行きましょう。店舗によりますが売り場のボードなどで分かり易く説明しているところもありますし、探せない時はスタッフさんに見せる事ができますね。最近、ボールタップなどは、どのメーカーの便器にも取り付け可能な汎用部材もあります。
3.2地下の配管
地下の配管で漏れているところが明らかに分かっていて、自分で掘って直せるという方もおられると思います。現職中は水道工事をされていたというご経験者だと思いますので、説明は省かせて頂きますが、誤接続や配管後の糊や土砂等異物つまり、ガス管やバルブなどの既設物の損傷、ケガに注意しましょう。
4.自分で解決が難しい場合は業者に相談
自己確認で漏水箇所が見つからない場合は、専門家による漏水の調査を検討しましょう。
地下に関する調査については、業者によって得意の分野、調査方法、アプローチは異なります。
4.1業者に伝えるべきこと
まず初めに、現在の状況を伝えましょう。
・【重要】どれ位の漏れ量か。
例:水道メーターが水を使っていないのに毎分当り〇リットル位回転します。
「分かりやすい漏水量の計り方(水道メーター)」を参考にして下さい
例:検針票で前年と比べ〇リュウべ増えています。※料金ではなく、水量(リュウべ)で伝えましょう。
例:消防試験・新設管で〇Mpaが〇分後に〇Mpaまで下がります。
・概況(ハウスメーカー、敷地がコンクリート、タイルが貼ってあるなど)。
・管路(配管の位置が分かるか、図面は有るか)。
・既に自分で確認したこと。
例:台所やトイレの蛇口ではポタポタしていません。
4.2相談のポイント
・どんな調査を行っていますか?(非破壊検査、or掘削)
・成功性(駐車場はコンクリートですが対応できそうですか?など)
・水道局指定工事店ですか?(調査後、修繕工事も依頼したい場合)
・工期(いつ頃着工、どれ位の期間で終わる見込みか)
・費用(漏れている場所によって部材や工数は異なります。例として、庭で漏水していたらどの位の費用がかかりますか?といった目安で質問)
5.まとめ
如何でしたでしょうか。一口に漏水調査といってもアプローチに違いがある事がお分かりになれたと思います。
弊社の技術根幹である地中探査についても同様ですが、「お客様の困った」について解決することを何よりも大切にしています。地下の漏水は、調査の種類、そして技術力によって大きく結果が左右されます。
弊社では一般的な調査のみならず、探知困難な漏水にも効果性の高い調査方式をご用意しています。ぜひご相談下さい。